暫定政府 2011 2 27
今日のニュースでは(2011年2月27日)、
リビアで、前法相が、早くも、
暫定政府の樹立に着手したというニュースがありました。
こうした動きは、カダフィ政権に政治的なダメージを与えることができます。
しかし、暫定政府ができたとしても、
政権運営に失敗すれば、あるいは国民の不満を解消できなければ、
次は、イスラム原理主義が暫定政府を作るでしょう。
時計の針 clock hand 2004 7 11
世俗化の代表例だったサダム・フセインが戦争に負けたことで、
時計の針が、逆戻りするかもしれません。
なぜならば、敬虔なイスラム教徒は、こう考えるかもしれません。
「サダム・フセインは、世俗化したから、戦争に負けたのだ。
だから、イスラム教徒は、イスラム教の原点に戻るべきだ」
こうして、イスラム教原理勢力の力が強くなっていくと思います。
ムハンマド Muhammad 2005 9
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ムハンマド(マホメット)は、富の独占を批判し、
審判の日が近いと説きました。
この教えは、貧民層などに、燎原の火のごとく広がっていきました。
しかし、これは、当時のメッカにおいて、
支配階級であった裕福な商人たちからは、危険思想とみなされました。
そこで、ムハンマドは、商人たちの迫害を逃れるために、
メディナへ移住したのです。
これが、622年の「ヒジュラ(聖遷)」です。